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みどりの通信 2026年7月号 夏野菜セール/便利に踏みつけられるもの

夏野菜セール

 4年ぶりくらいのしっかりとした梅雨で、畑は沼のようになっています。足を踏み入れるとふくらはぎまでずぼっと沈み、一歩一歩、ぬたぬたと歩き回っています。夕方には太ももとひざに乳酸がたまってくたくたなのですが、それでも、空梅雨で35度続きの6月よりははるかに過ごしやすいと思う今日この頃です。

 さて、きゅうり、なす、ピーマン、甘長とうがらしがとれはじめました。波はありますが、たくさんある間はプラス200円でМセットと同量分追加でお入れできます。ご希望の方はお知らせください。うちではきゅうりがたくさんあるうちに、2~3キロ一度にキューちゃん漬けをつくって1年分ストック(冷凍)しています。(友亮)

 

便利に踏みつけられるもの

 ここ数年で猫も杓子もエーアイエーアイ。仕事上チャッピーにお世話になることはないですが、ニュースを見ればそこにはAI。検索したり、SNSを開けば、そこにもAI。知らぬ間にぬるっと日常に入り込み、気づけばずらずらとAI(人工知能)技術に囲まれている感じがします。

 便利になったと歓迎する向きもありますが、軍事や監視システムに組み込まれていく恐ろしさといったらなく、またAIに頼り続けることで、自分の頭で考えることができなくなるのでは、人間の仕事が奪われていくのではということも懸念されています。

 その他さまざまな問題が指摘されるなか、あまり周知されていないように思えるのが、AI技術の前提として、膨大な電気と水、土地が必要であるということです。

 先日、富山県南砺市で日本最大級となるデータセンター誘致事業が進んでいることを富山の友人が教えてくれました。データセンターは、AIはじめ、クラウドサービス、ネット配信や銀行決済など私たちのデジタル生活を支えるためのデータ処理を行なう巨大なコンピューターの集積施設です。

 南砺市の山のふもとの広大な土地を造成し、稼働すれば、富山県全体の約2倍の電気(原発1基分に相当)を使い続けることになる。施設で消費された莫大な電気はほぼ熱となり、すくなくとも「電気ストーブ10万台分」分の熱エネルギーが日々地域に排出されるといわれています。

 地元では財政が潤い地域が活性化すると期待の声があるいっぽう、友人のように周辺の自然環境や生態系が一変してしまうのではと心配する声もあります(*1)。

 海外でもデータセンター建設は今大問題に。昨年の新聞でも、膨大な冷却水を使うことでチリでは地下水が枯渇の危機にあること、メキシコでは貧しい地域で水不足や停電リスクが高まっているとの記事がありました(*2)。

 この構造、どこかでも見たことある…。水俣病をはじめとした公害や原発立地などで、地方が「便利」や「発展」の名のもとに引き裂かれ、恐ろしいほどの不利益を被ってきた歴史がそのまま繰り返されている気がします。影響は人間だけでなく、動植物、私たちの生を支えている生態系にまで及びます。

 私一人立ち止まってもAI技術発展の大きな流れは変わらないと思いますが、人間の便利のために踏みつけられるものが何なのか、便利を享受している身としても、いまある自然環境に依存しながら営農している身としても、問いを持ちつつ行く先を見届けなければと思います。 (照手)

 

*1…友人たちがデータセンター計画に対し、「環境共生ガイドライン」策定を求めるオンライン署名を立ち上げています。よろしければ署名にご協力ください。

 

*2…2025年11月9日朝日新聞朝刊「データセンターが水を食う 電力を食う

 

この時期恒例の麦わら集めと果菜類のわら敷作業がひと段落
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6月の台風一過の畑。雨量はずいぶんありましたが、風の被害はなく、ホッ
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