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みどりの通信 2026年4月号 ゴング鳴る/農業と石油/畑が増えました

ゴング鳴る

 冬はめっきり雨が降らなかったのに、この春はあたたかさと一緒にお湿りもたくさんもらい、〈3月にとりたかったのに生育が進まなかった野菜〉と〈4月からとろうと思っていた野菜〉と〈もう少しあとにとろうと思っていた野菜〉(主にレタス)が堰を切ったようにいっぺんにとれはじめ、収穫や出荷でわたわたしている4月です。

 2週間ほど端境期を休みいただいていましたが、もう1週間ずらして早めにスタートできたね…と終わってみてから思ってもしょうがなく、何年やっても自然を読むのは難しいです。

 それにしても植物たちの勢いのすごいこと。野菜もですが、草もごうごうと茂り出し、頭のなかでは「カ~ン」とゴングが鳴り響きました。この先半年くらいの間は野菜や草に押されて押されながら草刈りや作付け、片付けをしていくことでしょう。作業に追われながらも、水と空気と光だけ(あとは土からの栄養分も少し)でこれだけぐんぐんと体を大きくできるのだから植物ってえらいもんだとしみじみ感心して、戦争ばっかりやって遠くから資源を奪ってくる人間の愚かしさに落ち込んだりもします。

 友亮が下にも書いたように、石油(これもかつての動植物たちが残した資源です)に頼り切っている自分たちの危うさを感じつつ、春の野良で吹き上げるような植物のエネルギーをうまくちょうだいしながら生きていけると本当はいいのにな、それが本来の意味での有機農業だよな…と思ったり。今の社会システムのなかで完璧にはできていなくても、そんな世界を望むことはできるし、皆で目指していくことはできるだろうと思います。

 と、ぼんやりした話になってしまいましたが、まずは手を動かすことから。今年度もよろしくお願いいたします。(照手)

 

農業と石油

 アメリカ、イスラエルが引き起こしたイラン戦争により、農業分野でも原油を材料とする農業資材や化成肥料(我々は使っていませんが)の値上がりや欠品が予想されます。

 畑を耕すための農業機械や刈り払い機にはガソリン・軽油が不可欠ですし、野菜を包むボードン袋、農業用マルチフィルム、育苗ポット、防寒用のビニールトンネルなど、石油に支えられて営農が成り立っていたのだなと改めて気づかされます。

 どうすれば石油に依存する農業から脱却できるのか考えたときに、たとえばトラクタを動かす軽油は、食用油の廃油からつくるバイオ燃料で代用できますし、不耕起栽培にすればそもそもトラクタで耕す必要もなくなります。畑の一部を萱場にして、育ったものを束にしてマルチ代わりに使ってみるという手もあります。いろんな考えが頭をめぐりますが、今やっていることをガラッと変えるのは怖くもあります。雑草対策や虫対策は今までどおりにいかないでしょうし、病気を出さず、おいしい野菜を収穫できるのか、セットが成立するのか…日々もんもんとしています。

 けれどもこの戦争が長く続くと変わらざるをえないですし、停戦ということになっても、地球環境や残りわずかな資源を考えれば少しずつ変わっていかなきゃいけなければいけないな、と思っています。(友亮)

 

畑が増えました

 有機農家の先輩が長年耕していた畑を借りられることになり、今年度から、耕作面積が50aほど増えて120aとなりました。

 今までは作付けが自転車操業だったので、前作の野菜の残差が分解できていない状態で作付けせざるを得ないこともありました。面積的にだいぶ余裕ができたので、長年の夢だった、緑肥を活用した土づくりができそう。それと同時に草管理する面積も増えるのわけなので頑張ります。 

 

端境期休み後、リスタートの野菜セット。みずみずしい春の味
端境期休み後、リスタートの野菜セット。みずみずしい春の味