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みどりの通信 2025年12月号 秋じゃが、とれた/合言葉はちっとんべえ

秋じゃが、とれた

 春どりのシンシア(熟成いもとして12月~翌3月まで出荷予定)の収穫量が例年の半分ほどだったので、関東では栽培が難しいといわれている秋じゃがをつくらざるを得ない状況となりました。

 というのも、植えつけ時期の9月上旬は、35度越えの酷暑&干ばつで畑が砂漠のようになります。そんな畑に定植しても、発芽前に芋が煮えて腐ってしまうのです。また、じゃがいもは寒さに弱いので、霜に当たると葉がすっかり枯れあがり、光合成できずにピンポン玉みたいな芋が2、3個になることも…。暑さにも寒さにも弱いじゃがいも栽培は、気候変動で夏冬の二季化が進むなか、ますます難易度がアップしているのです。

 そこで考えたのが、「夏は涼やか、秋はほかほか作戦」です。具体的には、夏場の地温を下げ、土の湿り気を逃さないよう白いマルチフィルムを張り、そこに穴を空けて定植します(品種は皮の赤いアンデスレッド)。11月初旬、最低気温が4度くらいになってきたら畝全体を巨大な不織布で覆い、霜で葉が枯れないよう守る、ということをしてみました。

 11月28日、寒波が来る前に掘り返してみたところ、土の中からはソフトボールくらいの大きさの芋がゴロンゴロン! 40mのウネから50㎏ほどの芋が収穫できました。アンデスレッドの新じゃが、ホクホクしていて甘味が強く、おいしいです! (友亮)

 

合言葉はちっとんべえ

 みなさまにおかれましてはどんな一年を過ごされたでしょうか。私はというと、一年のまんなかにどーんと夏が据え置かれ、幅を利かせ、干ばつや酷暑ののち、害虫の大発生をもたらし、その対策と対応でてんやわんやとしているうちに季節が変わり、野菜の防寒やとりこみ、収穫などに追われて今に至ります。

 世界や国内を見渡すと、「日に日に世界が悪くなる」という朝ドラ主題歌にこんなに共感できる日がくるなんてと驚きます。あちこちで排外主義の風が吹き荒れ、金と力こそすべて、イキった奴が勝ち、倫理の底が抜けっぱなしで目が当てられない風景が広がっています。

 それでも足元に目を凝らせば、手塩にかけて虫見した秋冬野菜が虫害を乗り越えぐんと大きくなり、はじめてつくった小豆がきれいに色づき、今年は久々に手前で育てた大豆で味噌がつくれそうだ、さつまいもが甘くなってきた、ごぼうはまあまあ大きく育ったぞ、などと喜びもそこここに転がっているものです。「ちっとんべえ」でもできることを続けるのみと肝を据え、ちっとんべえでも野良しごとの喜びや畑のめぐみをみなさまと分かち合えたら…と思います。

 今年も至らない点が多々あったかと思いますが、おつきあいくださり、本当にありがとうございました。来年も何とぞよろしく願います。

 あとひと月ほど、寒い夜はけんちん汁でも飲みながら、大根を干し、漬物を漬けて、無事なお正月を迎えたいです。(照手)

 

年末年始のお休み

 12月31日(水)、1月2日(金)は野菜セットの発送と配達をお休みさせていただきます。その代わりに、ご希望の方には12月29日(月)に野菜セットをお送りできますのでお知らせください。

冬しごとの一つ。高菜漬けとたくあん漬けのために、大根と高菜を干しています
冬しごとの一つ。高菜漬けとたくあん漬けのために、大根と高菜を干しています