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みどりの通信 2025年11月号 喜びのミイラと 悲しみの水ぼうそう/もうちょっとが、長い

喜びのミイラと悲しみの水ぼうそう

 雨が降り、気温が下がり始めた10月中旬、葉っぱを旺盛に食べていたヨトウムシたちが、真っ白なミイラになりはじめました。

 白(はく)きょう病といって、生きている虫の体で菌が増殖し、虫は水分を奪われてカラカラになり力尽きます。湿度が高く、ほどほどの気温(夏の間は出ない)になると菌が繁殖しやすくなるそうです。これが出てくると、長かった虫見も終わりが見えてきて、「国宝」を見にいく時間もとれるかな?なんて話していた矢先、子どもたちが立て続けに水ぼうそうに罹患しました。トホホ。(友亮)

 

もうちょっとが、長い 

 長い夏がようやく終わったと思ったらぐぐぐぐぐっと気温が一気に下がり、待ち焦がれた秋がすぐに走り去っていってしまいそうな勢いです。

 干ばつや猛暑、それによる虫害の増加で、今年は秋冬野菜の植えつけを大幅に遅らせたことを先月の通信にも書きました。それによって、これまで9、10月にとれていた野菜が先延ばしとなり、野菜のない期間(端境期)がぐんと伸びました。念のため例年どおり種を落としていた小松菜やほうれん草などの葉物やかぶも、ヨトウムシの猛攻を受けてぼろぼろに。

 庭の栗は既になく、長いこととれていた夏野菜も、10月に入って気温が下がると収量も下がり、うんともすんとも苦しい状況です(そんななか、「トロンボーンチーノ」というズッキーニが旺盛な生命力でセットの一翼を担ってくれました)。

 このところはブロッコリーやキャベツ、カリフラワーの畝間を「もうちょっと、もうちょっと」とつぶやきながら練り歩く日々。そして「もう我慢ができない」と小さめのにんじんや里芋(*)、大根に手を出す始末です。しかしそんな時期もあともうちょっと(?)で終わるはず。

 雨をもらい、お日様が照ると、あっ、大根がふとっている! とわずかな変化にうれしくなり、白菜やキャベツが玉になっていく姿になんとか冬を迎えられそうかなと安堵する、そんな短い秋です。 (照手)

*今年の里芋の出来については下のイラストをご覧ください。

去年の豊作が嘘のようです。

干ばつで日に日に葉が小さく枯れていくのを指をくわえてみていた夏。

秋になるとヨトウガが葉のあちこちに卵塊(1cmほどの塊に50~300個の卵が固まっている)を産みつけ産みつけ、それがそこここではじけ(孵化する)、おびただしい数のヨトウムシにむしゃむしゃと葉を食べられまくっていました。

それをひとつひとつ見つけてはすりつぶし、ときに私は何をやっているのかと思いながら、また数日しては同じようにすりつぶして回ってようやくできた芋。小さいです。

さらに地下からもコガネムシの幼虫にかじられて傷だらけ。

辛うじて水のたまる場所でできた芋だけ傷はあるけれど大きく育ちました。

年末のセットに入れるために養生してとっておこうと思います。