· 

みどりの通信 2025年10月号 落ちてくる秋/今年の秋冬野菜

落ちてくる秋

 ごとんぼとぼとん!

 このところ家にいると、突然の大きな音にびっくりさせられることがしょっちゅうです。庭にある大きな栗の木からいがぐりが落ち、カーポートや屋根にぶつかって栗がはじけ、音を立てます。

 去年の日誌を見ると、同じ日に「栗落ちはじめ」と書いてありました。異常な暑さにヨトウムシの大発生にとてんてこ舞いの日々ですが、栗は例年どおり、花を咲かせ実をつけて大きくなっていたのだなとほっとします。あちらこちらの道でニラの花や萩、彼岸花も咲きならび、空にはウロコ雲、金木犀が香りはじめました。

 普段の畑しごとは種をまいて苗を植えて収穫して…と季節をよみながらこちらからせっせと働きかけていくイメージですが、落ちてくる栗を拾うというのはとても受動的で、季節を受け止めるかのような、ひと味違った楽しさがあります。そして、栗の木の下では、秋の実りにありつこうとする虫たちや、野ねずみなどの小動物、歯で鬼皮をむき生のまま栗を食べる5歳児の姿が。彼らに負けじと栗を拾っていると、自分もいろいろな生き物と同等の存在で、彼らとの関係性のなかで生かされているのだなということをふいに感じられ、なんだかうれしくなりました。

 ということで、秋冬野菜が出そろうまでの端境期、庭の栗もセットの一品に入ることがあります。ゆでるのも皮をむくのも少々の時間と手間がかかりますが、それも含めて楽しんでもらえたら幸いです。(照手)

 

今年の秋冬野菜

 6年前の日記を見てみると、9月26日に夏野菜の定植がひと段落。害虫(おもにハスモンヨトウ)の勢いも落ち着いてきたので、お疲れ様会ということでふたりで近所のイタリアンレストランに行っていました。

 今年はというと、いまだ冬野菜の定植と、欠株(虫食いで駄目になってしまったもの)の補植が続いています。長引く残暑の影響で、10月に入っても元気に活動しているハスモンヨトウは、あちこちの畑で冬野菜を食い荒らしまわっています。この6年でもずいぶん気候が変わっているようです。

 目の細かい防虫ネットで囲っていても、どこからともなく侵入するヨトウムシたち(生まれたての小さいうちにネットの外から入っているのではと予想しています)。一週間~10日に一度、植えたばかりの苗が植わったトンネルのネットを外し、パトロールをしては捕殺し(虫見)、またネットをかけるということをしています。

 昨年は、早く秋冬野菜が収穫したいからと早い時期に植えた苗が虫にやられてトンネル一つ(20mくらい)が全滅、ということが立て続けに起こりました。その反省を活かし、畑に出すのは虫の活動が少しでも落ち着いてからにしようと定植を遅らせたり、苗を大きくしてから定植したり(小さい苗より早く大きくなるので、虫からのダメージは受けにくくなります。が、苗の置き場所がたくさん必要になるのでまあまあ大変です)と色々試してみました。

 その甲斐あってか、今のところアブラナ科で全滅したトンネルはまだ一つだけ(早くにまかざるをえないニンジンは半分くらい全滅しましたが…)。どうかこのまま、逃げ切れますように。(友亮)