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みどりの通信 2022年9月号 夏の赤いもの/セールのお知らせについて

夏の赤いもの

 6月末から始まった猛烈な暑さがようやくひと段落。日中草をむしっていても大汗をかかなくなり、ツクツクボウシの声を聞きながらああ季節が変わったのだなと実感しているこのところです。

 それにしてもこの夏は、熱波に加えて、やれ食当たりだ、やれ風邪を引いた、子どもが手足口病だ、コロナで保育園のクラス閉鎖だといろいろな難が降って沸いたことでした。みなさまもそれぞれいろいろあったことでしょう、なんとかかんとか秋にたどりつけてよかったです(秋以降もどうなることやらですが)。これらの難が押し寄せるたび、いろいろなひとやものに助けられましたが、とりわけあってよかったなというものが3つ。梅干しとトマトとスイカです。

 梅干しは自家用に毎年ほんの少しだけ漬けていて、たまに思い出したように食卓に出てくる存在だったのですが、暑くて暑くて何もたべたくない、というときに煮物に梅干しを入れるとあら不思議。するするさっぱり食べられて煮汁までおいしく、その汁でご飯やそうめんを食べたりと重宝しました(いんげんの梅煮やラタトゥイユに入れると、酸味だけでなく味の奥行きも増すのでした)。体調を崩し、本当に何ものどを通らないときも、おかゆにちょっぴり梅干しをのせて。昔からつくり続けられてきた漬物はやっぱりすごいと思ったのでした。

 トマトは湯むきして塩と酢、蜂蜜を少し和えてなじませ「酢サンティオ」に。これを冷蔵庫に常備しておき、冷えたものを食べるのが夏の楽しみ&癒しだったのですが…。今年はタバコガの幼虫にボコボコに食べられたうえ、雨で割れたりカメムシに吸われたりと大不作。セットに入れられる期間がとっても短くなってしまい、心苦しい限りでした。酢サンティオ以外にも夏野菜の煮込みやカレーやサラダなど、夏の食卓に欠かせない存在なので、来年は簡易の雨よけ(今は完全な露地)でもつくってなんとか安定供給できたらいいなと話しています。

 トマトの代わりに(はなりませんが)たくさん入れさせてもらったのがスイカ。去年は苗づくりに失敗し、一度入るか入らないかというくらいだったのが、今年は8月じゅう毎日毎日たくさんとれて連チャンでセットに入れることもありました。うちでは灼熱の出荷場で、味見と称して塩をフリフリしたスイカを食べ、涼をとっては仕事をし、また疲れたらスイカを食べ…という感じで助けられました。

 あれがだめならこれというように、少量多品目つくっていると年によってアタリがあったりハズレがあったり…。まんべんなくいろいろとれるのが一番よいですが、なかなか難しいものです。(照手)

 

セールのお知らせについて

 この夏「トウモロコシセール」「スイカセール」などたくさんとれすぎた&保存のきかない野菜について追加販売のお知らせを送らせてもらいました。突然の連絡にもかかわらず、ご注文くださった方々、どうもありがとうございました。豊作はうれしいですが、せっかくできた野菜をさばききれず駄目にしてしまったらどうしようとハラハラすることもたびたび。そんなとき受け取ってもらえるお客さんがいるというのはとてもありがたく、心強いです。「●●にして食べたらおいしかった」などのメッセージを添えてくださる方もいて、夏場の辛い時期励みになりました。

 今後もこうしたことがありましたら(主に夏場です)メールをお送りしたいと思います。連絡が不要の方は、お知らせください。また、送ってほしいけど私には届いていないよという方がいましたら、メールアドレスをお知らせください。

 

※友亮は、農園で使っているハンマーナイフモア(自走式草刈り機)のエンジンが壊れ、修理代が10万円という見積もりにショックを受けているため、今月のおたよりはお休みさせていただきます。

 

小玉スイカ。毎年とれるかどうか博打のような作目ですが、今年は豊作でした
小玉スイカ。毎年とれるかどうか博打のような作目ですが、今年は豊作でした