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みどりの通信 2022年4月号 ひらく、畑/4月のにんじん

 

 3月はお休みをいただき、どうもありがとうございました。おかげさまで、なかなか進まなかったハウスの解体と建設が少し進み(まだ建ってはいないのですが)、夏に向けての種まきや植えつけをしつつ、今後の営農についても考える時間ができました。ということで以下、アナウンスです。 

 

●ひらく、畑 

 突然ですが、本年度より、野菜をとってくれているお客さんとともに、畑作業を一緒に行なう「畑びらき」の日をつくりたいと思っています。内容はいたってシンプル。私たちが普段やっている畑仕事(草とりや収穫の終わったウネの片付けなど地味な仕事がメインです)を一緒にする、というものです。

 これまでも、直接連絡してもらったお客さんと、畑で一緒に作業をすることが何度かあり、そのたび「土に触れている感触が好き」「自然の中で体を動かすのが気持ちいい」等の感想をいただいていました。私たちも外から来てくれた人と一緒に作業をすることで新たな気づきがあり、楽しい時間を過ごせました。お金をもらって行なうワークショップではなく、こちらから作業代をお支払いするアルバイトでもなく、その中間で、お互いによい時間が持てればと思っています。

 広々とした畑で黙々と体を動かすのは楽しいですし、畑に来てもらうことで、いつも食べている野菜たちがどんな場所で育っているのかもよくわかるかなと思います。私たちも「猫の手も借りたい!」という時期に一緒に作業をしてくれる方がいると助かりますし、モチベーションもあがります。初夏にはじゃがいも掘り、秋にはさつまいも掘りなどの収穫作業、冬には山での落ち葉集め、温床ふみなども一緒にできればと考えています。

 経験は不問です。ごはんやおやつを用意したりというおもてなしはできないのですが、興味があるという方がいましたらお知らせください。5月より、月に1~2回、土日のどちらかで開放日を決めて、その都度メールやインスタグラム(@saien_midorino)でお知らせし、希望者(まずは5~6人の少人数限定で始めたいと思います)を募ります。

 世界で、日本で、私たちの暮らす地域で、今いろいろなことが起こっています(コロナ禍に戦争に、エネルギーや食糧問題、気候危機、そして農家の後継者問題…)。この先、この土地でどうやって農業を続けていくか、どうやって生きていくか、不安は数え上げればきりがありませんが、いろいろな方と一緒に畑に立つことで、この先を展望できればと、そんな気持ちでの新しい試みです。

 

 

●4月のにんじん

 昨年の4月は、春にんじんができるまで、貯蔵していた冬のにんじんを出荷していましたが、今年は不作だったのでそれができませんでした。そんな折、友亮の研修先であり、照手の実家でもある「菜園 野の扉」から、まだ掘り上げていない冬にんじんを「使いきれないからとっていってもいいよ」と破格で買わせてもらいました。品種はみどりのでつくっているものと同じひとみ五寸です。丸々太って、甘く、野性味あふれる味です。その出来に感嘆&感謝しつつ、来期以降は自分たちでしっかりつくれるよう精進したいと思います。