· 

みどりの通信 2020年6月号 ご報告/コロナとタネ

●ご報告

 4月の末に子どもが生まれました。これまでの生活はがらりと変わり、授乳におしめ替え、あやして寝かせているうちに気づくと一日が終わっています。子どもは子どもで、泣いたり笑ったりしゃっくりしたりげっぷしたりと忙しそう。くるくる変わるようすは面白く、毎日見ていても飽きません。

 しばらく畑から離れているので、季節のめぐりは家にやってきた野菜たちから教えてもらいます。晩秋にタネをまいたそら豆やスナップエンドウはもう終わり、臨月に植えつけた枝豆が登場。もうすぐとれるだろうトウモロコシやきゅうりが待ち遠しいです。

 子どもが一人増えたぶん、ますますがんばっていかないと…!と思っているのですが、今は私が戦力になれないうえ、夏野菜の収穫は待ったなしで草もゴウゴウと伸びてくるので、毎日夫はキリキリ舞いです。そんなわけで、先月は通信もお休みさせていただきました。配達の時間が遅くなったり、料理のメモが少なかったり、至らない部分もあるかもしれません。何とぞご了承いただければと思います。畑に出られるようになったら、気持ちを新たに、畑の野菜や生きものたちと向き合っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。(照手)

 

●コロナとタネ

 先日、農業資材店の店長から、「新型コロナの影響で来年の春は野菜のタネが手に入りにくいかもしれない。アメリカで採種をしているトウモロコシや豆類はとくに…」という話を聞きました。

 コロナ禍による労働力不足などいろいろな要因があるのでしょう。大手種苗会社のタネは海外産のものがほとんどで、菜園みどりのでもそういうタネを使っています。ソラマメ、ラッカセイ、エゴマ、パクチー、ハラペーニョなど、タネ採りして育てているものもありますが、ごく一部です。

 タネの供給がストップすれば、つくれる品目がガクンと減り、野菜セットをつくるのが難しくなります。リスクヘッジのためにも、自家採種の品目を増やす必要があるのかな、と思う今日この頃です。

 先日国会で「種苗法改正案」の制定が見送られました。種苗法は、植物の新品種を開発した人が、それを利用する権利を独占できると定める法律です。ただし、農家が利用するのはOK。自由に自家採取をしていいと認めてきました(21条2項)。今回の改正案は、その条項を削除して、農家であっても登録品種を無断で使えないようにしようというものでした。

 現段階ではほとんどの野菜のタネを購入しているので、改正案が通ったとしてもすぐに影響はないかもしれませんが、今回のようにいざというときに自分たちでタネを採り、育てることができないのは大変なことです。今すべきことは、自家採種を禁止するのではなく、むしろ、自家採種も自家増殖も推奨し、農家がいつでもタネと苗を持っていられるよう「改正」することだと思います。(友亮)

 

※参考:農業協同組合新聞 わかりやすい種苗法改定Q&A【鈴木宣弘】