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みどりの通信 2019年11月号 冬に向かう畑/べにはるカレー/大きめのさつまいもはいかが

 

●冬に向かう畑

 晴天が続く今日この頃。朝の空はすこんと青く、畑に出るとひんやりした空気が頬に当たって気持ちがいい。風も心なしか強くなり、少し離れた場所にある関越自動車道から車の音が北風に乗って聞こえてくると、ああ冬はすぐそこだと感じます。

 野菜も樹に実をつける果菜が中心だったのが、葉物や根菜類に変わり。立体的だった畑がトンネルのパッチワークのような見た目になってきました。そして、野菜の収穫に追われることがなくなってほっとしたのも束の間、成長のスピードがぐっと落ちて今度は不安になり…。秋の長雨や台風で作付けが遅れたこともあり、キャベツはまだか、小松菜はほうれん草はと毎日トンネルの中をのぞいては野菜とにらめっこをしています。

 ということで新しく野菜がとれはじめると喜びもひとしおで、どうやって料理してやろうかと考えます。最近のヒットはスワンという名前の白くてまあるいかぶです。スライスして塩少々、水けが出たら軽くしぼってツナやセロリ、レタスとオリーブオイル、レモン汁、塩をからめてサラダに。甘くてみずみずしくてぺろりでした。葉っぱは大根の葉と同様、味噌汁の実にしたり、じゃこと一緒に炒めたりして食べています。 (照手)

 

●べにはるカレー

 今年の秋は暖かく、トマトやナスやピーマンなど、夏の野菜が虫の息ながら生きながらえておりまして、それに加えて大根、カブにさつまいもなど秋野菜もとれてきました。セットをつくっているとどうしても、規格外品が出てきます。そんな野菜たちが家にあふれて手に負えなくなると決まってつくるのがカレーです。

 先日、おいしくて感激したのが、「べにはるカレー」。野菜とカレー粉だけでつくるシンプルなカレーです。トマトの酸味とべにはるか(さつまいも)の甘みととろみがあいまって、すばらしい味となりました。

 入れた素材は、玉ねぎ、ニンニク、トマトにナス、ピーマン、きのこ、そしてべにはるか。どれも細かく切ります。まずは鍋に油とニンニク、玉ねぎを入れて炒め、しんなりしてきたら他の材料もすべて投入。蓋をして弱火で30分ほど煮込みます。トマトが煮崩れ、全体がなじんだら塩とカレー粉を入れて味を整えできあがり。無駄がなくすばらしいこのレシピは、料理家の白崎裕子さんのもの(『白崎裕子の必要最小限レシピ』)。ナス、ピーマンはなくてもよいし、トマトはトマト缶でもよいし、さつまいもはじゃがいもやかぼちゃでも置き換えられます。(友亮)

 

●大きめのさつまいもはいかが

 霜が降りる前にと、先日さつまいもをすっかり掘ってしまいました。今年はべにはるか一本。糖度が高く、熟成してくるとねっとりとお菓子のようになるのが特徴です。掘ってすぐのものはほくほくとしているので料理向き。先述のカレーに入れたり、ご飯に入れたり、ポトフや煮込みに使うのもいいと思います。

 巨大ないもも結構できてしまいました。使いにくいだろうとなかなかセットには入れられませんが、お菓子づくりでたくさん使う、家でたっぷり貯蔵しておきたいという方、いましたら、キロ360円で販売します。お声がけください。